Train-Fishing

首都圏在住、国内遠征をベースに釣りをしています。

【2024年ヤクタット遠征】移動日-コンビニのような空港-

成田空港から9時間、シアトル空港は快晴で富士山より高いレーニア山が迎えてくれた。

預託荷物を無事受け取り、最初の関門である入国審査へ向かう。

食料を持ち込んでいるため、聞かれたら詳細を答える必要があるのだ。

入国審査官には今日はシアトルに滞在して明日からアラスカに釣りに行くと伝えた。

一人で?アメリカに友人や家族はいない?アラスカの滞在先はどこ?何故アラスカに釣りに来た?日本でも釣りをする?持参している米ドルは?仕事は何をしている?休暇?今日はどこに泊まる?ホテルの予約証明はある?

という感じにかなり怪しまれていろいろ細かく聞かれたが、質問内容は理解ができ、受け答えも問題なかったと思う。

最近、日本人女性が一人で米国に入国しようとすると拒否されるというニュースを見るが、単騎はかなり怪しまれるのかもしれない。

最後に食べ物を持っているかと聞かれたので、「持っている。リストを用意したので、チェックしてくれ。」とリストを渡すと特にバックを開ける必要もなくOKとなった。

ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて寝ようとしたのだが、全く眠れない。時差ボケのようだ。

翌日早朝に再びシアトルタコマ空港へ。アラスカ航空でヤクタットへ向かう。

アレクサンダー諸島の美しい景色を見てジュノーを経由する。

ここで大半の乗客が降りた。

残っているのは全員釣り人ではないか、そんな状況だが、乗っている便はアンカレッジまで行く便だから、ジュノーからまた乗客が入ってくる。

離陸の際に日本の氷河とは桁が違う氷河が観えた、メンデンホール氷河だ。

聞き慣れない地名や名所がどんどん目に入ってきて、とんでもなく遠くにきてしまったという実感が湧く。

ついにヤクタットだ。

ヤクタット空港は空港とは名ばかりの規模で、滑走路以外は日本のコンビニのようだ。

降りたのは全て釣り人で、皆ロッドやネットを手にしている。

アジア人は私だけなので心細いが、ロッジのオーナーが迎えに来てくれていた。

これから滞在するロッジに移動する。ロッジといっても一軒家のような感じのものが用意されていた。

夕方、ガイドが来て状況を説明してくれた。

少し前の大雨と断続的な雨でかなりのハイウォーターと魚が低活性とのことで、アラスカまで来てなかなか厳しいコンディションを宣告されてしまった。

とりあえず、私はスチールヘッドもヤクタット・シータックリバーも何もわからない、あなたの推奨するタックルを借りたいと伝えておいた。

知らない土地、知らない魚、まずはガイドに全面的に任せよう。

14時間のフライトと2泊を経てようやく翌日から釣りが始まる。