こんにちは、まいねです。
アラスカ州ではサーモンやスチールヘッドという重要な資源の遡上状況を公開しています。
本記事では今年のヤクタット・シータックリバーのスチールヘッド遡上状況を見ていきたいと思います。
ADF&Gのサイト
はじめに遡上数が公開されているサイトですが、「alaska fish counts」などで検索すると見ることできます。(なぜかリンクが拒否されるので、このような説明にしています。)
検索で出てきたADF&Gのページを開き、「Search Fish Counts」で河川を指定した後、対象魚を選択すると遡上状況の表を見ることができます。
ヤクタットのシータックリバーでスチールヘッドを調べる場合は、「Situk River」を指定して「Steelhead」を選択するという感じです。Situk River Steelhead for 2024というページを閲覧できます。
スチールヘッドの遡上状況
はじめに注意が必要なのですが、シータックリバーのスチールヘッドの表は「産卵を終えて海に下っていった数」を計上しています。
今年で言えば5月31日に878匹がカウントされていますが、これは登ってきた数ではなく878匹のスチールヘッドが下流にある堰を超えて海に向かっていったということを示しています。
つまり、ADF&Gの公開情報を参考にシータックリバーへの遠征時期を決めることはできません。あくまでもスチールヘッドがどれくらい登ってくる川なのかを知るための情報になります。
ちなみになぜ海に下った数なのかはわかりませんが、秋や冬に遡上してシータックリバー上流の湖などで越冬する個体もいるようなので、そうした魚も含めてカウントするためじゃないかと推測しています。
さて今年のシータックリバーの遡上は好調で6月4日時点で過去3年の総計を上回っています。(過去3年にはハイウォーターで観測不可の期間が含まれていることには留意が必要です。)
今年は2020年の水準である6000から7000という数字が期待できるラインですが、これは直近10年を見ても非常に良い数字のようです。
数年前に投稿された現地のブログでCovid19による閉鎖は数年後に良い影響を及ぼすかもしれないという投稿がありましたが、その通りになったのかもしれません。
私としてはシータックリバーに再訪するのは困難だと考えていますが、この傾向が続くことを祈りたいと思います。
それでは、ノシ