時差ボケのなかでなんとか眠りについたが、現地時間1時には目が覚めてしまった。体のリズムが崩壊している。
ランチを持参するので6時から準備を開始する。
お茶かお湯を水筒に入れ、適当にパンとナッツをジップロックに詰めて完成だ。これを4日間続けた。
釣り初日、天候はほとんど曇りたまに晴れたまに雨というカオス。
7時すぎにガイドが迎えにきてくれて、川へ向かう。
川は予想以上の押しの強さとハイウォーターだが、水質はクリアだった。
ガイドから借りたタックルはフライが2本とルアーが1本。
フライオンリーのガイドと聞いていたのでルアーは驚いたが、ハイウォーターのためボートを利用してクランクベイトを流すとのこと。
ハイウォーターでできた岸から深く複雑なレイダウンがあるポイントは、クランクベイトをボート下流に流してエンジンでポイントに近づいて狙うという。やはりかなり難しい状況のようだ。
フライはモノリグのタイトラインシステムで、やはりユーロニンフをはじめとするタイトラインシステムは欧米では普及していることを感じる。
インディケーターは使わないようで、ユーロニンフに慣れている私としてはむしろ好都合だ。
フライロッドの番手は10番のシングルと7/8のスイッチ、予想より強固な布陣だったが、このハイウォーターでは必要だった。
グローバグのモノリグで釣りを開始する。
ショットの重さが半端ではなく、最初は戸惑ったがすぐに慣れた。
ガイドからもグッドキャスティングスキルと言われ、日本でタイトラインでレインボートラウトを釣っているんだと言う。
開始30分で最初のバイト、スチールヘッドで緊張が走る。
そんなにドラグを出すな、リフトして巻けと言われるがラインブレイクが怖い。
サイズは小さいようだが魚のパワーに水押しが加わって凄い重量感だ。
なんとかネットに入り、記念すべき最初のスチールヘッドをキャッチした。
通常であればボートを岸につけてランディングするのだが、ハイウォーターで不可能だった。
そのためボート上から魚をランディングし、ネットから魚を持ち上げ写真を撮りすぐにリリースという流れになる。
そのため、魚を持っている写真しかないため掲載は割愛する。(水位が下がった3日目からスチールヘッドの写真を掲載する。)
その後すぐに2本目のスチールヘッドが釣れた。オスのイカつい個体だった。
この時、「凄い釣り場だなここは、20本くらい釣れちゃうんじゃないか。」と考えていたが甘かった。
すぐにグローバグには反応が無くなる。
ガイドはレイダウンが厳しい場所をクランクベイトでやると宣言し、言われた通りにラインを出して待つが釣れるイメージが湧かない。
が、すぐに反応があった。
なかなか大きいようで、バラしたく無いなと思いながらもレイダウンに巻き込まれないよう大胆なファイトが求められる。
水押しが強く、ネットに入れるのが難しかったがなんとかランディングできた。
この魚は痩せ型体系であったがとても美しく、私の細長くて大きなニジマスというスチールヘッドのイメージと合致してとても興奮した。
すぐに次がバイトし、キャッチ成功で午前中は4本のスチールヘッドを釣り上げることができた。
ランチを取った後も、モノリグとクランクベイトをローテーションさせながら釣りをするが反応はない。
途中待望のドリーバーデンがかかったがバラしてしまった。なかなか釣れなかったのでショックが大きい。
今回の釣行で感じたことだが、ヤクタットの釣りは午前中が勝負だ。
残り時間少なくなったところでクランクベイトにバイトがあった。
小さな魚のようだがドリーバーデンの可能性が高かったので、慎重に巻き取ってキャッチ成功した。
ミヤベイワナで言うところのブラウンバックのような個体だがとても美しく可愛い。
私にとっては本命である。これはシーラン型ではなく残留型個体かもしれない。
ドリーバーデンの発音だが、カタカナ読みは通じない。ドゥ↑オリィバァデン↓のようなイメージだった。
初日はこれにて終了となった。