こんにちは、まいねです。
フライフィッシングの世界選手権となる「42nd FIPS-MOUCHE WORLD
FLY FISHING CHAMPIONSHIP(以下、WFFC2023と記載)」が先日までスロバキアで開催されていました。
今回の記事ではWFFC2023の概要や対象魚種、成績などについてみていきます。
コンペティションの概要
WFFC2023は前述の通り中央ヨーロッパのスロバキアで開催され、日本を含む28か国が参加し、国別と個人でタイトルを争いました。
チャンピオンシップは9月中旬に5日間を通して行われ、河川の釣りが4セクター、湖が1セクターの合計5セクターという構成で競技が実施されました。
各国チームは5名構成でコンペティション実施中は各人が5つのセクターを日ごとにローテーションします。
例えば、ある国のコンペティター5人(A、B、C、D、E)がいるとして、以下のようにローテーションして5日間を戦います。
【1日目】
セクター1(河川):A
セクター2(河川):B
セクター3(河川):C
セクター4(河川):D
セクター5(湖):E
↓
【2日目】
セクター1(河川):E
セクター2(河川):A
セクター3(河川):B
セクター4(河川):C
セクター5(湖):D
↓
3日目以降同様にローテーション。
なお、各セクターで釣る場所(ビート)については抽選で決まります。
魚種とポイントについて
コンペティションの対象魚は以下の通りです。
ブラウントラウト・レイクトラウト・ブルックトラウト・レインボートラウト・グレーリング・ドナウイトウ・チャブ(湖以外)・デイス(湖以外)
イトウが対象魚!という感じですが、コンペティションは後述するポイントシステムから一発大物狙いでは勝てないルールです。
チャブとデイスはウグイやニゴイに似た魚です。
全魚種キーパーサイズは20センチで釣り上げる数に上限はありません。
魚を釣ると順位を決めるためのポイントがコンペティター個人に入ります。
ポイントは1匹に付き100ポイント、また1センチあたり20ポイント得られるシステムです。
ある程度のサイズの魚をたくさん釣ることが要求されるシステムです。
河川では前述のコイ科の魚がポイントになるということでトラウトよりコイ科の魚を狙った方が釣り易さという点からポイントを取れそうな印象です。
順位の決め方について
先に紹介したポイントシステムを利用して各コンペティターに日ごとに順位がつき、日ごとの順位を合算したものが5日間のトータルスコアとなります。
例えばあるコンペティターAさんが5日間で以下のような結果を残したとします。
1日目:1位/2日目:10位/3日目:5位/4日目:1位/5日目:5位
コンペティターAさんの5日間の合計順位は「1+10+5+1+5=22」となり、この「22」が個人トータルスコアとなります。
そして「トータルスコアが少ない」コンペティターが個人部門優勝となります。
国別対抗は国ごとのコンペティター全員のトータルスコアの合算が国のスコアとなり、
5人のトータルスコア合算が最も少ない国が優勝です。
コンペティションの結果
国別の優勝はフランス、続いて2位チェコ、3位スペインとなりました。
ESNで良く耳にするフレンチ・チェコ・スパニッシュのワンツースリーです。フランスとスペインは前回大会や今年のヨーロピアンチャンピオンシップをみても安定して強いですね。
個人戦優勝はフランスの選手、上位3名のうちフランスが2名を占めました。
ところで、日本は28か国中の27位、個人戦最上位は101位と苦戦を強いられました。
直接見ているわけでも取材したわけでもないですから、苦戦の要因は計り知れません。
少し考察してみるとコンペティション序盤は天候が悪かったようで、その天候とビートがマッチしなかったとか、日本には生息していないチャブやグレーリングがメインターゲットとなってしまったとかが考えられるかもしれません。
また、これは日本だけではないのですがセクター5(湖)が釣れないセクターでした。
コンペティション初日は28か国のうち半数以上が0匹という結果に終わっています。
2日目以降は徐々にパターンを掴んだのか釣れるようになっていったようですが、それでも各日10ヵ国は0匹というのが当たり前であり、このセクター5で釣ることができたかが国別の成績を左右した印象です。
ということでざっくりWFFC2023の結果を見ていきました。
今後も大きなコンペティションはブログで取り上げていきたいと思います。
それでは、ノシ。