こんにちは、まいねです。
フライフィッシング初心者の私ですが、フライの本場はアメリカではなくヨーロッパという認識を持っています。
そのヨーロッパで先月格の高そうな「European Fly Fishing Championship」というコンペティションが行われていました。
今回はこのコンペティションの概要や魚種、成績などについて書きたいと思います。
チャンピオンシップの概要
「European Fly Fishing Championship」は今回が第27回大会のようで、それなりに歴史はありそうです。
今年の開催国はポルトガルのコビリャンというところで、地理的な位置や釣り場の様子はコンペティションのプロモーションビデオで確認できます。
景観は大規模河川というより日本の渓流と同じような流れですね。
チャンピオンシップは5月下旬に5日間を通して行われ、日ごとに河川や湖を替えて競技が実施されました。
参加国は11か国でフランスやスペインなど一通りヨーロッパの代表的な国は参加しており、国別と個人でタイトルを争いました。
魚種とポイントについて
競技の対象魚は以下のように規定されていました。
河川:ブラウントラウト・Nase・バーベル
湖:ブラウントラウト・レインボートラウト
Naseは和名オオバナウグイという魚です。ウグイが対象になるのは面白いですね。バーベルもコイ科の魚です。
全魚種キーパーサイズは20センチで釣り上げる数に上限はありません。
ポイントは1匹に付き100ポイント、また1センチあたり20ポイント得られるシステムだったようです。
一発大物というよりもある程度のサイズをたくさん釣ることが要求されるシステムです。
競技時間中に釣り上げたらそばにいるコントローラー(審判員)に魚を持っていき計測してもらってポイントが決まります。(プロモーションビデオで計測のイメージを確認できます。)
順位の決め方について
先に紹介したポイントシステムを利用して個人に日ごとに順位がつきます。
そして、日ごとの順位を合算したものが個人のトータルスコアとなります。
例えばあるコンペティターAさんが5日間で以下のような結果を残したとします。
1日目:1位/2日目:10位/3日目:5位/4日目:1位/5日目:5位
コンペティターAさんの5日間の合計順位は「1+10+5+1+5=22」となり、この「22」が個人トータルスコアとなります。
この「トータルスコアが少ない」コンペティターが優勝となります。
理論上、今回のチャンピオンシップの個人最高トータルスコアは「5」となりますね。
国別対抗は国ごとのコンペティター全員のトータルスコアの合算が国のスコアとなります。
今回のチャンピオンシップは1国あたり5人のコンペティターが出場しましたので、5人のトータルスコア合算が少ない国が優勝ということですね。
この順位の決め方を考察しますと「様々な条件で強い」ことが要求されていると思います。
ある河川で爆発的なポイントを取って1位になっても、その他が最下位であってはチャンピオンになれない訳ですね。
チャンピオンシップの結果
国別対応の優勝はフランス、続いて2位スペイン、3位フィンランドとなりました。
フランスとスペインは昨年の世界チャンピオンシップでも優勝を争っており、近年の強豪国なのでしょう。
個人戦もフランスのコンペティターが獲りました。
ではフランス代表はどのように釣っているのかということですが、今大会で良い動画は見つけられませんでした。
昨年の世界チャンピオンシップの際のフランス代表の釣りの模様が以下に纏められています。
昨年の世界チャンピオンシップはスペイン開催で地理的に近いですし、対象魚もブラウントラウトでまぁまぁ似たよう釣りをしていると思います。
ということでざっくり「European Fly Fishing Championship」について記載しました。
釣り場の抽選やその他細かいルール、結果などは先にリンクを載せたEFFCのページを閲覧いただければと思います。
さて、ヨーロッパ各国はこうしたコンペティションで勝つため、育成のためのユースチームすらあるというくらいフライフィッシングに力を入れているようです。
こうした環境下で洗練されて欧米メーカーの製品が産まれてくるわけですね。
コンペティションの釣りと普段の釣りは異なるという意見もあるかもしれませんが、ニンフなどはコンペティションの要素を取り込んだ釣りが普及し始めているようです。
また、異なる釣りですがバスフィッシングはコンペティションからテクニックやルアーなどが一般に広まっていくのが普通です。
ということでフライフィッシングに用いるロッドやリール・ラインなどは欧米メーカーのものを買いたいなと考えてしまいますね。
それでは、ノシ。