Train-Fishing

首都圏在住、国内遠征をベースに釣りをしています。

フライロッド選定の難しさ

こんにちは、まいねです。

以前、フライロッドは同じ番手表記でもメーカーごとに設定のベースがかなり異なるので注意が必要だみたいな記事を書きました。

train-fishing.hatenablog.jp


今回はこの件をちょっと深掘りしてみたいと思います。

少し具体的にすると、Aというメーカーの3番フライロッドとBというメーカーの3番フライロッドは全く異なるパワーを持っていて、Aの方は実際のところ5番のラインが合致して、Bの方は3番で良いみたいなことを言いたい訳です。

そんなことあるのか?お前がフライ初心者だからよくわかってないんだろうという意見もありそうなので、少々権威のありそうな方の記事を以下に引用します。

www.epicflyrods.com

以下に記事を要約します。

・フライラインは表記よりも強い番手になっているケースがある。5番表記でも実際は6.5とか7であるケースがあり、理由は2点。
・1点目はキャストのし易さ。スキル無しでもある程度の距離を与える。
・2点目はフライロッドのパワーを評価する基準が無いため。
・フライロッドの相対的なパワーを測定するCCSという方法がある。CCSは静的な測定で、実際のフライフィッシングは動的であるため完璧では無いが、一定のベースを提供する。
・CCSを用いたSAGEのあるモデルの5wtロッドは6.5wtもしくは7wtと測定される。(フライラインが表記より強い番手になっている理由に辿り着く。)Winstonのあるモデルの5wtロッドは4.3である。


完璧ではないにしろフライロッドの相対的なパワーを測る科学的な方法があり、その測定データを見るとやはり、フライロッドメーカーごとにある番手についてかなりの差があるのです。

これを知っていると新しいフライロッドを入手しようと考えた際、選定を困難にします。

あるメーカーの5番ロッドを入手しても、実際のパワーは不明であり、合致するフライラインも不明です。

現行モデルであれば、推奨ラインがメーカーHPなどにあるため対応できますし、ラインの仕様によってパワーも強めなのか弱めなのか程度の推測が可能です。

ところで、昨今の円安・インフレでフライロッドは高騰しています。

そこで中古で入手しようと考えますが、かなり前のロッドや流通量が少ないロッドなどは、レビューサイトなどから情報が手に入らず入手後に手元にあるフライラインで試してみるしかありません。

もしくはCCSを自身で扱えるようになるのも一考の余地がありますが、いずれにしてもロッドのパワーを把握できるのは入手後となる訳です。(なお一部の古いモデルはCCSデータベースというものが有りそこで測定結果を確認できます。)

このように考えてみるとロッドのパワーを測定する統一された基準が有り、その測定結果をブランクのどこかに表記するみたいな制度があった方が良かったような気がしますね。

それでは、ノシ。