10記事以上に渡って書いてきたグリーンランド遠征釣行に関する最後の記事。
とにかく無事出発できて、予定していた釣行日程を何事もなく消化して、さらには婚姻色のアークティックチャーを釣ることができて満足感、達成感のある遠征だった。
偶然同行になった日本人の方、ガイドやロッジの関係者、また代理店の方に感謝したい。
遠征における最大のピンチは、成田空港から出発する予定日に台風が接近しそうだったことだと思う。
毎日のように気象庁発表の予測を注視して、海上になるべく停滞するように願っていた。
今回のグリーンランド遠征は2022年12月から計画が始まった。
1年半以上をかけてフライフィッシングの強化、体力強化、英語力強化、長期休暇取得の調整ということを取り組んできた。
また、グリーンランドが初の海外釣行というのもどうなのかと考えて、その前にどこかに行っておきたいということで比較的日本から行き易いアラスカに行くことを決めた。
つまり今春のアラスカ遠征はあくまでもグリーンランド遠征の叩き台であり、パッキングや装備、英語、海外単独での行動といったものをブラッシュアップ・経験するためのものであった。
それでもスティールヘッドはまた釣りたい魚として印象に残っている。
また行きたいか?
これは「イエス」である。
これには2つの意味があり、グリーンランドにまた行きたいし、アークティックチャーフィッシングにも行きたいという意味もある。
グリーンランドの「景色」は印象的で、それは単に手付かずの自然の景色を観られるということではない。
限られた釣り人のみが手付かずの自然がある釣り場にアクセスし、無数の魚がいて、美しい魚を釣ることができる。このようなものをトータルした「景色」が素晴らしいのだ。
また、アークティックチャーは北カナダやアイスランド、スカンジナビア北部などにも生息しており、それぞれ鰭の形状や婚姻色の出方に特徴がある。
グリーンランドのアークティックチャーとは異なる個性を持った魚を狙いに行くのも魅力的だろう。
釣りの達成度
Covid19以降、中期的な目標として海外遠征プロジェクトを走らせてきたが、これにて全て完了したことになる。
以前、自分の釣りの達成度に関する記事を書いた。
この記事をベースにすると、現状私の釣りの達成度は10段階として9を超えていると思う。
なので今はモチベーションがあまり無い。特に国内で魅力を感じる釣り場は3か所くらいしかなく、来春まで良いタイミングがないのでしばらく釣りはしないかもしれない。
釣りのサバティカルという訳だ。
ところで、また海外に釣りに行くことを考えるとダブルハンドの練習が必要かもしれない。
これはスイッチロッドを使用したトラウトスペイの釣りを練習するというよりは、アトランティックサーモンやスティールヘッドといった遡上魚を対象にする比較的強いセッティングを意識している。
いずれにしてもしばらく釣りはお休みして、また何か釣りたくなったら行動を開始したい。
2024年グリーンランド遠征 -完-