Train-Fishing

首都圏在住、国内遠征をベースに釣りをしています。

婚姻色の魚を求めて

グリーンランドの釣り6日目。釣り最終日となる。

今日も朝から水道が使える。天候は曇り時々雨で凍結は無いにせよ普通に寒い。

我々はこのカンギアリバーで釣りをする今年最後のグループでもある。

いつものようにサテライトキャンプまで歩いているとトナカイが後ろからついてきた。

突進してこないよなと不安はあったが、僅かな時間の相棒となり、追い抜かれてそのままどこかに行ってしまった。

カンギアリバー周辺はほとんど野生動物はいないのだが、たまにトナカイとキツネ、そしてワシを観ることができる。


サテライトキャンプで装備を整え、前日に体力を温存していたので上流に行くことにした。

もう二度とアークティックチャーを釣ることはないかもしれない。最後に綺麗な婚姻色の魚を釣りたい。

サテライトキャンプから30分ほど歩きポイントに到着。上流にいるのは私とフィンランドグループから一人の二人のみのようだ。

上流はかなり魚が上がってきていて相当数の魚が見える・・・というか魚だらけ。

ガイドから前日夜に「サテライトキャンプ近くのプールから明らかに魚が減っている。釣るなら上流が良い。」とアドバイスを貰っていたが、その通りのようだ。

さらに曇りが良いのか活性が高い。50クラスのアークティックチャーが連発する。

上流ともあってほとんどが婚姻色が出ている個体だ。

前2日間の低活性がなんだったのかというような好活性で本当によく釣れる。

グリーンランドのアークティックチャーはなかなか55センチの壁が厚いのだが、58、60センチと良い魚を2本釣ることができた。

55センチを超えてくると風格が出てくる。そして簡単にランディングさせてくれない。

フライはラバーレッグが付いたタイプのものが反応が抜群に良かった。チャーバガーというフライだ。


またお昼ごろに抜群に美しい個体が釣れて最終日としては申し分ない。

今回一番美しかったアークティックチャー。あまり気にしていなかったのだが、ロッドのブランクの色とフライラインの色がアークティックチャーとマッチしていて良い感じだ。


満足してランチブレイクを取るがとにかく寒い。水筒のホットコーヒーが身に染みる。

私よりも上流にいたフィンランド人も下ってきた。彼も高活性を感じているようで、なかなか楽しそうだ。


午後は下流に移動しながらガーグラーを使い表層のスケーティングで遊ぶことにした。光量が無い天気なので釣れるだろう。

予想通り反応は悪く無く、小型が多いのだが、時折り50クラスも混じるから油断できない。

この日はかなり釣れていることに加えてアークティックチャーはかなり引きが強いため、疲れ果ててしまった。

終了ギリギリまで粘ることなく17時前に上がって片付けに入った。


これにて6日間のグリーンランドでのアークティックチャーフィッシングを終えた。

3日目くらいでもう終わりでもいいなと考えていたが、いざ終わりとなると名残惜しいものがある。

魚の数、クオリティ、川を取り巻く自然など全てが素晴らしかった。

あとは日本に帰るだけだ。