数日間滞在した北海道も最終日となった。
午後にはオショロコマを釣りに行くことにしていたので、午前中が最後のアメマス狙いの時間だ。
来年は同時期に遠征できるかわからないし、最後にアメマスを1匹釣りたいと考えていた。
今日はフライフィッシングオンリーと決め込みアメマスのいそうな流れにフライを送り込む。
しかし、エゾイワナが1匹釣れたのみで反応は薄い。たまにウグイらしきバイトが来るだけの時間が過ぎていく。
気温上昇や渇水など日に日に真夏になっていく北海道。チャンスは朝しかないのだが・・・。
アメマスらしきライズはたまに有り、フライもいろいろ試してみるが反応はないし、フライのサイズを落とすとウグイがバイトしてしまう。
朝マズメも終わる時間帯。今日はダメかと考えていた頃、晴れ間が出てきた。
この河川のアメマスは晴れている方が釣れる印象があったので、これで何か変わらないかと考えていたところにバイト。
今回一番の手応え。魚は一気に上流に走る。大きくて強いアメマスは流れに逆らって上流に行く。
なんとかフライラインを回収し、アメマスと近距離での闘いになる。川底に張り付きなかなかランディングさせてくれない。
少しずつ魚にプレッシャーをかけて慎重に寄せてランディングに成功した。
51センチ、体高と厚みがあり見た目から強さが伝わってくる。コンディションは過去最高クラスの一匹と言っても過言ではない。
このような遡上アメマスがいるから夏にこの川での釣りをしたくなる。
この1本で午前は終了して、気温が上昇した午後は山岳渓流へオショロコマを釣りに行った。
ポイント保護のため写真は掲載しないのだが、北海道の源流域の渓相の美しさは素晴らしい。
そして魚も多く次々ドライフライに出てくる。短時間で楽しむことができた。
1年に一度は貴重なネイティブであるオショロコマのピュアな反応を楽しみたい。大型のアメマスやニジマスを狙うだけが北海道の釣りではないのだ。
手持ちがなかったためいつものESNロッドを使用したが山岳渓流では、レングスがあるため少々人間側が有利すぎる印象だった。次回があるとしたらショートロッドで遊ぶことも検討したい。
今回の遠征では夏の北海道の釣りを満喫できた。
秋以降は北海道に遠征できるか不明のためこれにて今年の北海道での釣りは最後かもしれない。