ヤクタットから日本に向けて出発する日。
荷物を纏めて、朝食を済ませると9時になっていた。
ロッジのWi-Fiが使えるうちにシアトルのホテルへチェックイン時刻が遅くなるとメールする。
ロッジのオーナーに空港に送迎してもらい日本への帰路に入る。オーナーからは次は直接連絡して良いと言われ別れた。
空港とは思えない小規模なヤクタット空港からアンカレッジに向けて飛び立つ。
雲が多いが日本には無い5000mを超える山々が飛行機の窓から見える。
アラスカとカナダの桁違いの光景だ。
アンカレッジでは3時間の乗り継ぎがあり、シアトルには23時前に到着した。
この深夜の到着からホテルチェックインまでが最後の山だが、何事なく終えることができた。
翌朝、早々にチェックアウトしてシアトル空港に向かう。この1週間でかなり飛行機に乗った印象だ。
旅の最後の楽しみはシアトル・タコマ空港にあるプライオリティパスで利用できるラウンジだ。
ホテルの朝食がイマイチだったので、ここで腹を満たした。
まだ午前中ではあるが出発する数日前からここまで全くアルコールを飲んでいなかったので、ラウンジでビールを飲むことにした。
アルコールを控えていた分、ただのハイネケンだったのだがとても美味しかった。
ビールは達成感によって美味さが変わる飲み物だと思う。
シアトルを昼過ぎに日本に向けて出発し、これにてアラスカ・ヤクタット遠征が終わった。
ヤクタットのシータックリバーは間違いなく世界最高峰のスチールヘッドの釣り場だった。
シーズン終盤であり厳しい時間帯もあったが、本当に時間と費用を費やして遠征して良かったと思う。
シータックリバーのポテンシャルは物凄いが、2020年と2023年を比較するとスチールヘッドの遡上量が半減し、(2023年はハイウォーターで観測できていない期間有り)ガイドも減っていると言っていた。
なぜ減少しているのかについてガイドは興味深いことを言っていたのだが、これは私の中だけに留めておくことにしよう。
もし、とにかくスチールヘッドを釣りたいのであれば一刻も早くヤクタットへ行くことをお勧めしたい。
アラスカは魚の遡上が減ると川をクローズするのだ。
実際にシータックリバーのキングサーモンフィッシングは今年クローズになっている。